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「豊洲市場 水産仲卸」プロの仕事・情熱に感謝を込めて“毎日ありがとう!

夜明け前の暗いうちから始まる水産仲卸売場の一日。
その舞台裏で、私たちに最高の魚介を届ける“縁の下の力持ち”──仲卸人さんたちの息づかいに、改めて感謝を贈ります。

豊洲市場 水産仲卸売場って?

豊洲市場の水産仲卸売場は、約1万坪超の敷地に鮮魚仲卸業者がずらりと並ぶ、日本有数の“海の幸!中継基地”です。
最新の冷蔵設備や自動搬送ラインが並ぶ中でも、最終的な鮮魚の価値を決めるのは職人の目と手。
その緊張感が、私たちがお客様にお届けする“最高の一皿”を支えています。

豊洲市場 水産仲卸売場の魅力

豊洲市場の心臓部ともいえる水産仲卸売場は、鮮魚のプロが集う舞台です。
まだ夜明け前の暗闇を切り裂くように「ターレ(小型運搬車)」のエンジン音と仲卸人さんの声が響き渡り、活気ある一日が幕を開けます。
この場所では、仲卸人たちが鋭い目利きで食材を厳選します。
仲卸人らが扱う鮮魚は、その品質の高さから全国の飲食店や小売店だけでなく世界中で愛されています。

鮮魚仲卸とは?

鮮魚仲卸は、生産者から仕入れた新鮮な魚介を、小売業者や飲食店へ橋渡しをする重要な役割を担っています。
鮮度だけでなく、旬の食材や市場のトレンドを把握し、適切な価格で提供するのが彼らの使命です。
これには、消費者のニーズに応えるだけでなく、漁業者やバイヤーとの信頼関係も欠かせません。

水産仲卸の仕事──舞台裏の主役たち

豊洲市場・水産仲卸売場は、未だ夜が明ける前、都心に背を向けた場所で幕を開けます。
3時頃:仲卸人さんたちは市場へ向け出発
    長年の勘を頼りに、その日一番の魚を狙います
4時頃:セリ前の下見
    魚体の張り、目の輝き、鱗の艶…プロの目が走査線のように一瞬で良し悪しを見極めます
5時頃:セリ
    競り合いの声、ターレのホーン、勝負は一瞬
    仕入れたその場で仲卸人さん同士が情報交換し、次の商談へつなげます

6時~:仕分け・梱包
    各飲食店や小売店の細かなオーダーに合わせ、発泡スチロールへ氷を詰め、体裁よく魚介を並べる
    それはまるで“魚のアート”とも言うべき繊細な作業です
この連続する動きが止まることなく続き、やがて午前中には直送便が次々と市場を後にします。

仲卸人の相棒「ターレ(小型運搬車)」

概要:全長約2.5m×幅約1m、最大積載800kg
   バッテリー駆動で一充電10時間稼働。
機能:狭い通路もスムーズに旋回する低重心設計
   リアルタイム温度計付きモデルもあり、鮮度管理に一役
カスタマイズ:仲卸人のニックネームステッカー、LEDライト装着、包丁差し取り付けなど“自分だけのターレ”に!
日常点検:市場内の整備工場で毎朝エアチェック&バッテリー充電
     いつでもフル稼働できるよう、常にベストコンディションを保ちます
風物詩:早朝の市場を駆け抜けるターレの群れは、豊洲の朝の象徴
    仲卸人さんのホーン掛け合いは、ここでしか見られない光景です

豊洲市場 鮮魚仲卸 「東京鈴木屋」

三代続く目利きの技。築地時代から80年以上、市場とともに歩んできた老舗。
バイヤーと二人三脚。SNSなどで旬の鮮魚情報などを共有しながら、最適なメニュー提案までサポート。

「いい魚は裏表がなく、真っすぐに光る。お客様の“おいしい”を想像しながら、今日も一尾ずつ見極めます!」
毎朝のセリ前、一尾ずつ手にとって確かめるその所作は、まさに職人芸。

仕入れ後は「お客様の喜ぶ顔」が浮かぶメニュー提案までカバー。
時にはバイヤーと意見を交換しながら、最適な魚介を選び抜いていきます。

仲卸さんへの“ありがとう”メッセージ
「長年培った目利きの技術で、日々鮮魚を納品いただき、ありがとうございます。
 お客さまの“美味しい”の一言をいただくため、これからも目利きの技術で鮮魚の提供をお願いします」

豊洲市場 水産品仲卸 「山治」

1958年創業の仲卸最大手の一角で、社員・アルバイト合わせての大所帯。
革新と固い絆で結ばれた、チームワークで市場を支えている。
毎朝、全員揃ってミーティングを行い、当日の仕入れ計画や配送スケジュールを共有。
“全員が情報通”だから、急な注文変更にも即対応可能です。

自前の梱包ライン&IT管理 最新の温度管理センサーと連動した梱包設備を自社開発。
セリ後すぐに箱詰めを始め、リアルタイムで鮮度データをクラウド保存。

海外販路も開拓使、和食ブームの追い風も受けて、日本の鮮魚を世界へ発信中。

仲卸さんへの“ありがとう”メッセージ

「鮮魚介が調理されお客様の目の前で輝く瞬間を想像して。チーム全員、その一瞬のために全力疾走している姿に感動!
 いつもありがとうございます!これからも輝く一瞬に向けた鮮魚の提供をお願いします」

舞台裏の“主役” 「豊洲市場 水産仲卸」プロの仕事・情熱に感謝を込めて

早朝から続く緊張感あふれるセリ場、瞬時の判断は裏打ちされた技術の証。
そして、仕分け・梱包、仲卸人の“相棒”ターレの活躍──。

仲卸は、目立たない裏方のように思われがちですが舞台裏の“主役”、毎日早朝から市場を支えています。
彼らの一瞬一瞬の判断が、私たちの“美味しい一皿”を支えています。
その仕事は目立つものではないかもしれませんが、豊洲市場全体の活気と信頼は、彼らの日々の努力と技術によるものです。

早朝からの熱気に包まれる豊洲市場で、仲卸人さんたちの情熱とプロ魂に大きな拍手を。
東京鈴木屋さん、山治さん、そして豊洲市場のすべての仲卸人さんへ、心からの感謝を。
「毎日、ありがとうございます!」

仲卸さんへの感謝と敬意を込めた今回の特集で、みなさんにも市場の舞台裏の魅力が伝わることを願っています。

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