冬の味覚の王様、寒ぶりを最も純粋な形で味わうのが「刺身」です。
そこには、一切のごまかしが効きません。
だからこそ、私たちは素材の仕入れから、お客様の口に運ばれるその瞬間まで、「天然」の凄みを最大限に引き出すことに、命をかけています。

豊洲市場から直送の「極上天然寒ぶり」は、北の荒海を泳ぎ抜き、産卵を前にして生命力を極限まで高めた個体などを厳選。
その身に宿る脂は、運動量に裏打ちされた締まりと、冬の冷たさが生んだ清々しい甘みが共存しています。
この複雑で奥深い天然の旨味こそが、私たちがお届けしたい感動の源です。

寒ぶりの鮮度を保つことは、時間との闘いです。
当店では、その鮮度を高めるため、腕利きの職人が調理をしています。

「角を立てる」切りつけの妙技

刺身の表情は、切りつけで決まります。
職人は包丁を横に寝かせ 、ただ切るだけでなく、切りつけながら盛りつけの形をとる角を立てるように 、細心の注意を払って切り込みます。
こうして、身の繊維を壊さず、口の中で最高の食感と脂の広がりを体験できるのです。
この一切れに、職人の技術と、天然寒ぶりへの敬意が凝縮されています。

薬味と共に供される寒ぶり刺身 を箸で持ち上げた瞬間の、光を反射する脂の輝き。
噛み締めた瞬間にじゅわりと広がる濃厚な甘み。
これは、海が育てた「天然」の雄弁さそのものです。
養殖とは一線を画す、締まった身の心地よい歯ごたえと、舌の上でとろける脂の二重奏をご堪能ください。

この一皿は、単に魚を食べるのではありません。
荒々しい自然の力、そしてその恵みを極上の体験へと昇華させた職人の技術を「いただく」こと。
それが、当店が提供する「極上 天然寒ぶり刺身」に込められた想いです。
この冬、ぜひ五感を開放し、天然寒ぶりが語りかける感動を受け取ってください。